家づくりでまず考えるべき「敷地」。使い方で住み心地に断然差がつきます! その②

こんにちは、ブルックの一級建築士兼コーディネーターの入部です。

おかげさまで家づくりのご相談が増えてきて忙しくなってきたため、前回お届けしてから時間が空いてしました。。。

「敷地」の使い方に関するお役立ち情報を4回に分けてお届けする予定でしたが、2~4回のポイントを今回まとめてお届けしていきます。

その内容は、「②駐輪スペースは将来の台数も考慮して計画」・「③エアコンの室外機や給湯器は目につきにくい場所に設置」・「④アウトドア用品や庭仕事グッズの倉庫の必要性」です。そして、<モデルケース>敷地をフル活用して庭活を楽しむ!というテーマで敷地の使い方についてお届けします。


それでは、まず「駐輪スペースは将来の台数も考慮して計画」についてお伝えします。

マイホームを計画するタイミングはそれぞれですが、生活の仕方は5年後、10年後と変化していきます。

特に小さなお子さんがいるご家庭や、これからお子さんが増えるかもしれない若いご夫婦の家づくりの場合、その成長に合わせて三輪車、補助輪つき自転車、通学用自転車など、自転車の大きさや台数も変化していきます。

将来困らないように、ゆとりのあるスペースを確保できると安心です。


続いてのポイント「エアコンの室外機や給湯器は目につきにくい場所に設置」についてお伝えします。

各部屋に設置するエアコンの室外機のほか、給湯設備なども家のまわりに設置されることになります。

給湯設備は熱源によっても設置するものが変わりますが、オール電化の場合、電気温水器やエコキュートなどを使用することが一般的です。

この場合、4人家族で約400リットル前後のお湯を貯められるタンクを設置することになります。

また、プロパンガスの場合は給湯器のほかにガスボンベの設置場所が必要ですし、ハイブリッド型のエコワンなどを採用される場合は、都市ガスでも一畳分ほどのスペースが必要になります。

こうした設備は、できれば目につきにくく、かつメンテナンスはしやすい場所を最初に計画しておくのがおすすめです。


本日3つめのポイント「アウトドア用品や庭仕事グッズの倉庫の必要性」について。

冬用タイヤや庭のお掃除道具、BBQセットやクーラーボックスなどなど、家の中には入れたくないけど外に出しっぱなしにはしたくないモノたちをしまうのに、外まわりにも収納があると便利です。

最初から計画しておくのもひとつですが、住み始めてから必要に応じてつくるのもありかもしれません。その場合は、出し入れしやすく圧迫感もない場所を「いつか倉庫を置くならここ」と、外構(エクステリア)を計画するときに決めておきましょう。

 

こちらの写真は、家の側面のスペースにつくった倉庫&自転車置き場です。デザイン的にもおうちとリンクさせて、物置感を払拭しました。


それでは最後のポイント<モデルケース>敷地をフル活用して庭活を楽しむ!についてお伝えします。

こちらは北道路の特性をうまく活用したプランです。

敷地の真ん中に建物を配置することで、北の道路側に駐車場と駐輪場を集約。南の庭は建物が目隠しとなって道路からの視線も気にならず、パジャマでもうろうろできるプライベートガーデンになりました。

子どもたちが走り回っても道路に飛び出す心配もなく、楽しい庭活をされています。

敷地形状や住まい方によっても、考えるべきことが変わってきます。

担当の設計さんに相談しながら、良い暮らしのできるおうちを目指してくださいね。


今回で敷地の使い方についてのコラムは終わりになります。

次回は「これからの住まいに【室内物干し、パントリー、玄関土間収納】が大事なワケ」についてお届けいたします。

お楽しみにー♪